こんにちは、おはぎ大好きともです。
和菓子は色とりどりでとても繊細できれいですよね。
昔の人たちは、風情たっぷりの名前を和菓子につけていました。
自然や季節と結びつけた和菓子の名前、ちょっとなぞなぞのような遊び心も感心させられます。
今日はその中でも、「おはぎ」のネーミングのなぞを調べてみました。
「おはぎ」と「ぼたもち」←同じって知ってた?
よく知られているのは「ぼたもち」と「おはぎ」。
・春のお彼岸の時期には、牡丹の花が咲くので「ぼたもち」
・秋のお彼岸の時期には、萩のお花が咲くので「おはぎ」
この2つはとても有名な話ですね。
では春と秋以外の夏と冬は何と言うのでしょうか?
四季によって異なるネーミング
夏の「夜船(よふね)」
秋の「おはぎ」
冬の「北窓(きたまど)」
なんと、この「おはぎ」は、4つも名前があるのです。
しかも、それぞれに風情ある名前とその由来があるのにも日本人の心をくすぐられるわけです。
夜船(よふね)は夏のおはぎ
闇にまぎれ、いつ着いたのかわからない。
「おはぎ」は、お餅と違い、餅つきをしないため、
杵で餅をついたときに出る「ペッタン!」と音がすることはありません。
(実際には、もち米とお米を混ぜて炊き、すりこぎで軽くつぶします)
音がしないため、ご近所さんからすると、「いつついたのか分からない!」
ということになります。
→ 搗(つ)き知らず → 着き知らず、となり
夜は船がいつ着いたのか分からないことから「夜船」となったようです。
北窓(きたまど)は冬のおはぎ
北の窓からは月が見ませんよね。
漢字に注目です。なぞかけみたいなところが、粋!
→ 搗(つ)き知らず → 月知らず、となり
月の見えないのは、北の窓なことから「北窓」となったとのこと。
寒い冬に北の窓。雪がシンシンと降り積もる外を北窓から眺めている状況でも想像してみましょうか。冬と北窓もイメージが結びつきそうです。
まとめ
大好きな「おはぎ」に、4つも名前があるんですね。
そこには、忘れてはいけない日本人の心の豊かさを感じます。
私たちは、色を通じてそれぞれの季節を楽しむことができる、世界に誇れる国です。
日本の文化を最発見していきましょう。
とも